後悔する前に。薄い財布の3つの失敗談
薄い財布の失敗談
ミニマリストやミニマリズムという思想の浸透や、キャッシュレス社会の浸透から、コンパクトなものの需要が高まるようになりました。それに伴い、財布もなるべくコンパクトなものを持ちたいという人が増えてきています。
その中でもカバンの中身を少しでも減らしたい人も多くいるため、かさばらない薄い財布の需要が高まってきています。
しかし残念なことに、「薄い」にこだわりすぎて購入した後に後悔したり失敗したりする例が多く存在します。
私たちがこれまでに数千個の財布を提供させていただく中でお聞きした、薄い財布を購入したことによる失敗談についてお話していきます。
1.革(素材)まで薄いので破れた
薄い財布を作るために、素材から薄さに追求したものがたくさんあります。
一枚革で造ったものもあれば、薄い革をつなぎ合わせてできているものまで様々です。
しかし、薄さを追求しすぎたために耐久性に弱くすぐに破れてしまう事案も発生しています。
革自体が薄いと、革と革を縫い付けている糸がほつれがちになります。
更に、どこかへひっかけてしまったときに革自体が破れてしまいます。
小銭入れにたくさんコインを入れてしまうと、重さに耐えられず破れてしまうケースもありますね。
もちろん、薄い革でも耐久性に優れた素材もありますので、「薄い=だめ」ではありませんが、革自体が非常に薄い場合は、事前に素材をしっかり確認しないと、このような失敗に終わってしまいますので注意しましょう。
財布の厚みを減らすために、単純に薄い素材が使われているものを選ぶのは危険です。
特に、財布をズボンのポケットに入れがちな人や、よく財布を落してしまう人は、余計に耐久性が求められますので、慎重に選ぶ必要がありそうです。
2.使いづらい
念願のコンパクト財布にしたにもかかわらず、ストレスを感じていたら使いたくなくなってしまいます。
薄い財布に多いのが、カードやお札を抑えるためのマチがないケースです。
ミニマリストのように持ち歩くものを極端に少なくしている人であれば、薄い財布でも充分ストレスなく使っていけるかと思いますが、今まで長財布を使っていた人や財布の中身が多い人にとっては、この構造の変化は大きなハードルになる可能性があります。
慣れということもありますが、お会計の際にも使いたい小銭やお札が見つからずもたついてしまうことも多いのがコンパクト財布にありがちな後悔です。
財布は快適に使えないと、使いたくなくなってしまいます。
このような後悔や失敗をしないためにも、これから買おうとしている薄い財布が、使い勝手をどのように考慮され設計されているか、入念に確認する必要があります。
また、薄い財布を初めて持つ方であれば、今の自分の財布の中身を見直す必要があるかもしれません。
3.容量が少ない
長財布よりも二つ折り財布、二つ折り財布よりも薄い財布、財布がコンパクトになればなるほど確実に容量は減っていきます。
思っていたよりも容量がなさすぎて、まったく現金が入らないという後悔や失敗例がたくさんあります。
特に長財布から、一気に薄い財布にした方には多い失敗です。
容量が減るということは仕方ないですし、購入する方も、当然にある程度は想定していたことなのですが、最もよくある失敗談ですので考えなくてはならない事案の一つです。
小銭入れはマチがなく数枚しか入れられないことや、お札入れが小さくてお札がはみ出してしまうということも考えられます。
クレジットカードも何枚も入れていれば厚みも出てきてしまい数多くいれられませんよね。
薄型であればあるほどこのような問題に直面してしまいます。
せっかくデザイン性の良いものや、上質な素材で作られた高品質な財布を使いたいと思っていてもこれではどのように選べばよいのかわからなくなってしまいます。
続いては、このような失敗や後悔をしないためにどうするべきか、お話していきます。
薄い財布で失敗や後悔をしないために
1.耐久性に優れたものを探そう
財布をよく落してしまう人や、何かに引っ掛けてしまう人には薄い革で作られた財布はあまりおすすめしませんが、その中でも耐久性にこだわった薄い革財布ももちろん存在します。
例えば、革同士を縫製で組み合わせるのではなく、革一枚で財布を作り出している薄い財布です。
mokuの一枚革のコンパクト財布ICHI
ステッチ部分が少なくなるので、ほつれて破れてしまうことも少なくなりますし、革同士の重なりが減りますので、薄さも両立します。
また、縫い合わせるだけではなく、ファスナーをうまく使った財布であれば薄さと耐久性の両立も可能になるかもしれません。
mokuの小さく薄い財布Saku
小銭入れの耐久性だけを取り上げるのであれば、小銭をあまり持ち歩かない人や、小銭入れは別で持ち歩く人は小銭入れの部分を省くことができるため、薄い素材を使っていても問題ないと考えることもできるでしょう。
自分の財布の中身をしっかりと把握することでいらない機能は捨て、必要な機能のみを取り入れることができます。
すべてを網羅し、万人受けする薄い財布はほとんど存在しないと思います。
自分のスタイルだと、財布のどこに耐久性が必要なのか、そもそも耐久性が必要なのかを事前に確認すると、購入後の後悔や失敗が軽減するのではないでしょうか。
2.自分にとっての「使いやすい」を知る
財布には様々な機能が付いていますが、すべての機能を兼ね添えた財布はきっとありません。
容量よりも取り出しやすさを重視するものもあれば、現金を持ち歩かないからそれ用の財布を持ちたいという人もいると思います。
現金を多く持ち歩く人が容量の少ない財布を選べばストレスも感じます。
クレジットカードを4枚持ち歩いて使い分けている人が、カードポケット3枚分の財布を使ってしまってはこれもまたストレスを感じてしまいますよね。
つまり、自分に合った財布を見つけ出さなくてはなりません。
今現在自分の使っている財布の中身をまずは確認し、どのように財布を使っているのかまずは把握してみましょう。
レシートを財布にしまいがちですぐにレシートでいっぱいになってしまうこと、小銭が多くなりがちなこと、財布を落としたりぶつけたりすることが多くすぐ傷ついてしまうこと、など様々出てきますよね。
財布の中身や、財布の扱い方・課題を把握することで自分がどんな財布を持つべきかわかるようになります。
レシートが多く溜まっている
レシートが溜まってしまう人には、サブポケットがあるものを選ぶことにより、中身の整理整頓がしやすくなります。
小銭がとにかく多くなってしまう
小銭が多くなりがちの人には、小銭入れが大きいものやボックス型で中身が見やすいものを選ぶといいですね。
財布をすぐに傷つけてしまう
財布を傷つけてしまいがちな人は、傷や汚れが付きにくいコーティングがされている財布を持つと長持ちしそうです。
このように、自身の特性に合わせて持つべき財布を変えると自分にとって最高の財布を持つことができると思います。
日本製の上質な財布や価格の高いブランド物を選んでおけばいいと思っている方も多いと思いますが、自分に合う財布でなければ結局後悔に繋がる可能性が高くなります。
デザインの良さやスマートな財布を選ぶのももちろん重要ですが、まずはスムーズに財布の中身が出し入れできるものを選ぶ必要がありそうです。
3.「薄い」と「容量」を両立できる構造に注目する
デザインも良くて容量もある程度あって薄い財布を使いたい人はいますよね。
財布を作る職人さんの知恵で、そんなわがまま?な方向けの財布が実は存在します。
カード入れがハチの巣構造になっていたり、蛇腹式になっていたりするものはカードをたくさん入れてもかさばりません。
小銭入れのマチを財布の内側に収納することで小銭を出し入れする時には出しやすく入れやすい構造にもなっています。
カードと小銭が重ならない構造にすることで財布自体の厚みを減らしています。
mokuの小さく薄い財布Saku
このように少し特殊な造りで、薄さと容量を両立できる財布が存在しますので、ぜひ財布の構造に着目して見てください。
ただし、斬新・奇抜であれば良いということでもありません。 本当に実用的な構造というのは、案外地味な見た目や、細やかなこだわりかもしれません。
まとめ
財布を選ぶうえで一番大事にしたいのは、やはり自分(使い手)に合っているかどうかを見極めることだと思います。
コンパクト財布や薄い財布にしても、長財布にしても自分にとって必要な機能がなければストレスを感じてしまいます。
特に薄い財布は、容量も少なくなってしまいますし、使いづらいものも存在してしまいます。
しかし、ありがたいことに、コンパクト財布や薄い財布の需要が増えたことによって知恵を入れ込んだ財布がたくさん存在するようになりました。
薄い財布は、新しいジャンルであるために、失敗や後悔のしやすい財布ですが、きちんと自分に合うものを見つけることができれば、薄い財布のメリットをしっかり享受してシンプルライフを堪能することができると考えます。
mokuの一枚革のコンパクト財布ICHI
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
薄い財布を購入したいと考えている方は、本ブログの情報もご参考にして自分に合う財布を是非見つけてみてください。