一枚革のコンパクト財布ICHI
一枚革のコンパクト財布 「ICHI -いち-」とは
現在、バージョンアップしてver.2としてこちらで販売しております。
私たちmokuのファーストプロダクトであり、レザーブランドmokuが創設されたきっかけになった作品になります。
2020年5月から2020年7月の約2か月にかけて実施したクラウドファンディング(campfireにて実施)では、創設間もない全くの無名ブランドでありながら502名の方から合計780万円を超える支援(ご購入)をいただきました。
ICHI関連情報
ICHIについてのニュース(当サイト)
クラウドファンディングcampfireでのプロジェクト詳細(外部サイト)
一枚革のコンパクト財布 「ICHI 」の特徴
ICHIは、約2.0mm厚の丈夫な一枚革で作られた厚さ約9mmの"程よく薄い"財布です。
"程よく薄い"に強いこだわりがあります。世の中には、薄い財布・小さい財布はいくつもありますが、とにかく薄さやコンパクトさにこだわり過ぎていて、いくつかの要素を犠牲にしていると考えます。主な犠牲は、容量と耐久性です。近くのコンビニやスーパーに行くだけなら、とにかく薄くてコンパクトな財布でも良いのかもしれません。ICHIは、薄い財布でありながら、それ一つで遠出ができるくらいの収納力があります。
薄いのに、十分な収納力
コイン/紙幣は20枚は入るように設計されています。
カード収納部には、5~7枚のカードが入ります。(カードの厚さにより多少上下します)
厚い革で薄い財布が作れる秘密
約2.0mmの分厚い革を使用しているのにも関わらず、完成品で約9mmの薄さを実現できる秘密は、その構造にあります。
・かさばりやすいカードケースとコインケースが重ならない構造
一般的な財布や小銭入れは、カード収納部とコイン収納部が重なる構造ですが、ICHIは重ならないような画期的な構造が採用されています。
・レザー同士の重なりは、最大でわずか3枚
同様に、一般的な財布ですと5枚〜10枚程度のレザーが重なり合う構造になりますが、ICHIは極限まで無駄を省いた構造になっており、重なりはわずか3枚です。
厚い一枚革が可能にする高い「耐久性」
通常の財布は、複数枚の革をつなぎ合わせて作られますが、ICHIは長い一枚の革から作る一枚革による製法になります。一枚革で作るには、十分な長さの革を準備する必要がある為、通常の製法と比較すると材料コストが高くなる傾向にありますが、そのメリットを利用者の皆様にお届けしたい一心で一枚革にこだわっています。一枚革のメリットはずばり耐久性です。
一般的な複数の革を繋ぎ合わせて作る製法ですと、1本の細い糸で支えようとする為、力が加わりやすい部分においては、どうしても強度が足りず、破けてしまうなどの問題が生じやすくなります。一枚革の場合は、糸ではなく革自体の強度で支える為、十分な強度を持つことができるということです。
※実際の革の厚さには個体差があります。
※ICHIで表現している「一枚革」とは、財布の収納部や蓋を形成するための革同士の裁縫などの処理がないことを指します。
作品誕生までのお話
ICHIは、財布の本質に着目して、無駄な要素を省いた結果、ミニマルな構造・シンプルデザインな財布として誕生しました。
財布の本質を突き詰めると、以下の要素が浮かび上がりました。
1.財布は1つの側面から出し入れできるべきである
2.賢くお札を崩せば、小銭が999円(15枚)以上になることはない
3.財布に常備しておくべきカードは厳選すれば7枚以下で足りる
以下はある意味、現代人の皆さんに対しての私たちからの提案だと思ってご覧いただきたいです。
1.財布は1つの側面から出し入れできるべきである
ICHIはカードもお札も小銭も、全て1つの方向から出し入れすることができる構造になっています。
これは当たり前のように感じますが、ICHIとコンセプトが似た薄い財布を特徴にした製品の中には、お札と小銭が別々の方向から取り出す構造になっているケースもあります。
想像してみてください。
実際に現金での支払いを行うシーンでは、まず小銭が入っているかどうかを確認した上で、お札を出すのかどうか判断しますよね。さらには、お札を出すとしても、小銭を増やしたくないので、端数分を手持ちの小銭でうまく調整しませんか?つまり、普段の現金支払いの場面では、このように、小銭の使い方を瞬時に判断して素早く小銭を出し入れできる必要があります。
そんな場面では、わざわざ財布の取り出し口を変えずに、同じ方向から、カードもお札も小銭も瞬時に取り出せる構造である必要があるのです。
ICHIはカードもお札も小銭も、全て1つの方向から出し入れすることができる構造になっているので、ついつい焦るレジ前の瞬時の判断をサポートします。
2.賢くお札を崩せば、小銭が999円(15枚)以上になることはない
これは理論上の話ですが、小銭をうまく使いこなせる人は、お財布の中の小銭の合計額が999円を超えることはないということです。
「自動販売機で500円玉がきれていて、お釣りが全て10円で返ってきた」など、もちろん例外はありますが、そうでない限りは理論通りの小銭管理ができるはずです。この発想が薄い財布を実現させています。
ICHIでは、例外を考慮して約20枚の硬貨が入るように設計されています。製作メンバーはICHIを半年以上使っていますが、硬貨が入らなくて困ったということは一度もありません。
3.財布に常備しておくべきカードは厳選すれば7枚以下で足りる
ICHIには、一般的なカードであれば7枚は収納できます。
7枚が少ないと感じた方、本当に少ないでしょうか?
私自身が常に持ち歩いているカードを皆さんにお伝えします。
・免許証
・保険証
・定期券兼クレジットカード
・キャッシュカード
・最寄りスーパーのポイントカード
・最寄りクリーニング店のポイントカード
上記6枚を常備していれば、日常生活において全く不都合がありません。チェーン店のポイントカードなどは、ほぼ全てアプリ化されていますので、カードで持っているのは地元スーパーとクリーニング屋のポイントカードくらいです。
もちろん、突発的に美容院や病院に行くことになった場合には、家のタンスの中にあるカード入れから取り出して、向かいます。必ずしも常備しておく必要はありません。
ぜひ、この機会にお財布のカードを整理してみてください。きっと思った以上に常備すべきカードは減るはずです。
ICHIの細部へのこだわり
1.紙幣に折り目がつかず、見やすい構造
コンパクトな財布やミニ財布の多くが、紙幣を折るタイプな中で、ICHIは折り目がつきません。また、紙幣の先端がはっきりと見えるため、複数枚の紙幣が入っていても、わかりやすく取り出しすい構造になっています。
2.お札を取りやすく入れやすい
正面から見て左側は3枚の革のうち2枚だけが縫われていて、お札が入るポケットはオープンになっているため、コインやカードがたくさん入ってもお札の出し入れがスムーズに可能です。
3.イタリア産・ベルギー産の2種類の本革を使用
プエブロ(Pueblo)
イタリア、トスカーナ州のタンナー「バダラッシ・カルロ社」 により、生後2年以上の雌牛の原皮を使用しバケッタ製法で作られています。 仕上げ加工として意図的に表面を荒々しく毛羽立たせた、非常に個性的な革です。最初の状態は和紙のような手触りで、マットな質感故に光沢は殆どありませんが、使う程に表面の繊維が寝て加速度的に光沢が増していき、色も短期間で深まっていきます。艶の上がり方が非常に早いので、変化の仕方がとても劇的である他、使い込んだ時に見せる、吸い付くようなしっとりとした質感も大きな魅力です。革の経年変化(エイジング)がお好みの方にはおすすめの皮革です。
ルガト(Rugato)
1873年創業の「タンナリー・マズール社」はベルギーで唯一のタンナー。そのマズール社が作る「ルガト」は、牛のショルダー部位。アルプス周辺で飼育される上質なスイス原皮を使用し、伝統的なタンニン鞣しで作られ、透明感と深みのある自然な色ムラが特徴で、ショルダー特有の深いトラシワが綺麗な模様として出ています。プエブロと比較すると、光沢感があり滑らかな肌触りが特徴です。程よい光沢感や高級感から、至高の革と呼ばれるコードバン(馬革)との相性もよく、一部のブランドではコードバンとルガトを組み合わせて製作しているハイブリッド製品も見かけます。
4.最高級コバ材による手間をかけたコバ処理
革の側面であるコバは、見栄えと耐久性を保持するために非常に重要な処理になります。
コバ処理に用いるためのコバ材も種類が豊富で品質が様々ですが、ICHIには、誰もが知っているような一流ブランドで使われている最高級コバ材が用いられています。そこに職人の丁寧な手作業が加わり、見事に滑らかな肌触りと、高い耐久性を両立したコバ処理が実現します。
5.一級品のファスナー素材
ファスナーはYKK製の中でも最上位モデル「エクセラ」を使用。最初のうちは、少し硬いと感じるかもしれませんが、徐々に馴染んでくると、とてもスムーズな開閉が可能になります。
引手は、男性の指でもつまみやすい形状の素材に、オリジナルロゴを刻印しています。
6.日本の革職人による繊細な仕立て
ICHIの構造はシンプルではありますが、その分繊細さが求められるため、大型工場などでの量産ではなく、厳選された国内の工房に限定して、制作を行なっています。その関係で、数量が限定的になる点、納期に時間がかかる点、何卒ご了承頂けますようお願い致します。
一般販売について
現在クラウドファンディングにてご支援いただいた皆様向けに、製作を行っております。一般販売については、準備が整い次第開始させていただきます。
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