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記事: 黒桟革の特徴とお手入れ方法

黒桟革の特徴とお手入れ方法

黒桟革の特徴

「革の黒ダイヤ」の異名を持つ、希少な高級革・黒桟革。
ダイヤの粒を散りばめたような輝きを放ちます。戦国時代に武将の甲冑にも使われていた歴史がある程、摩擦に強く耐久性があります。

その制作工程では、職人が4ヶ月もの期間を漆塗り加工を施し、一枚一枚丁寧に仕上げます。
銀面にじっくりと漆を時間をかけ、何度も塗り重ねることで、弾力性があり身がつまった革となります。

そんな、歴史価値が高い黒桟革を作れる唯一のタンナーが、「坂本商店」。坂本商店が手掛ける黒桟革は、「THE 日本の革」を誇れるほどの、日本人の美的感覚と精緻を極めた技術の極致と言えるでしょう。

日本産の黒毛和牛と職人の卓越した技術が生んだ黒桟革。
その歴史ある素材の背景を知ると、その輝きをより一層、美しさを増してくれます。

 

  

黒桟革のお手入れが必要な時とその方法

表面の漆が剥がれてしまった場合は、お手入れをすることで目立たなくなります。

お手入れの方法としては、以下3点をお勧めします。
1→2→3の順番で行っていただくのが良いです。

1.ブラッシング

革についた埃や革の毛穴に詰まった汚れを落とすのに有効なのがブラッシングです。色々なブラシがありますが、適度な硬さと繊細さのある馬毛をお勧めします。お値段もお手頃なものがあるので入手しやすいです。

面倒ではあるのですが、ブラッシングで汚れを落とす前にオイルやクリームでメンテンスしてしまうと、汚れを定着させてしまう原因となりますので面倒臭がらずに丁寧にやりたいところです。

ブラシもamazonなどで購入いただけますよ。

プエブロ ブラッシング

 

2.乾拭き

銀面(革の表面)を乾いた柔らかい布を当てて、湿気を拭き取ります。
肉眼には見えませんが、汗や雨などの湿気が革に付着していますので、それを布で吸い取るイメージです。

ゴシゴシとこすりつけるのではなく、なでる程度・ぽんぽんと押しつけるようなイメージが最適です。

注意したいのは繊維の素材です。化学繊維ではなく、綿100%でできた布を選びましょう。化学繊維は革を傷つけてしまう可能性があるので、注意が必要です。

どこで購入してもいいと思いますが、無印良品やamazonなどでも購入いただけます。

プエブロ 乾拭き

 

3.補色クリームを塗る

補色クリームは黒桟革専用のものをご利用ください。
当店の黒桟革商品をご購入いただく際に、オプションで購入いただけます。または単品でお買い求めくださいませ。

 

補色クリームの塗り方について

塗り方ガイドはこちら(坂本商店様がご用意したページ)

動画も現在準備中です。

 

黒桟革は、持ち主と共に成長していく革です。
是非、楽しみながら育てて頂ければ幸いです。

mokuの黒桟革製品はこちら

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