プエブロレザーの特徴とお手入れ方法

プエブロレザーの特徴

プエブロレザーは、イタリアのトスカーナ州にあるタンナー(革工場)「Badalassi Carlo(バダラッシ・カルロ社)」 により作られています。

その製法は独特で、生後2年以上の雌牛の原皮を使用しバケッタ製法で作られています。 仕上げ加工は、あえて表面を荒々しく毛羽立たせた、非常に個性的な革です。

未使用の状態は、毛羽立ちによって全体的に白っぽく見えるほど。質感としては、和紙のような手触りで、完全にマットです。最初は光沢は殆どありませんが、使用と共にに表面の毛羽立っていた繊維が寝て、一気に光沢が増していき、色も短期間で深まっていきます。

プエブロ キャメルの3ヶ月経過の様子

 

使い込んでいくと色が徐々に濃くなります。さらには吸い付くようなしっとりとした質感も非常に面白い一面です。

プエブロ ペトローリオの6ヶ月経過の様子

 

日常的なお手入れ

上記の通り、プエブロは元々保持している多量のオイルによって、普通に使っているだけで、見事に経年変化(エイジング)していきます。

下手にクリームなどを付けてしまうと、プエブロの特徴である毛羽立ちが寝てしまい、マット感を早期に失うきっかけになります。

 

 

プエブロのお手入れが必要な時とその方法

基本的には、プエブロは手入れ要らずですが、こんな時はお手入れをお願いします。

1.夏のシーズン

2.汗や雨などで湿ってしまった場合

 

いずれも、湿度が問題です。

湿度が高い状態のプエブロを放っておくと、以下のような不具合が生じる可能性がありますので注意が必要です。

・カビが生えてしまう

・紙幣や服にレザーの染色が色移りしてしまう

 

お手入れの方法としては、以下2点をお勧めします。
ベストは1→2の順番で、どちらも行っていただくのが良いです。

1.ブラッシング

革についた埃や革の毛穴に詰まった汚れを落とすのに有効なのがブラッシングです。色々なブラシがありますが、適度な硬さと繊細さのある馬毛をお勧めします。お値段もお手頃なものがあるので入手しやすいです。

面倒ではあるのですが、ブラッシングで汚れを落とす前にオイルやクリームでメンテンスしてしまうと、汚れを定着させてしまう原因となりますので面倒臭がらずに丁寧にやりたいところです。
※プエブロの場合はオイルやクリームでのメンテンスは不要です。

ブラシもamazonなどで購入いただけますよ。
プエブロ ブラッシング

 

2.乾拭き

銀面(革の表面)を乾いた柔らかい布を当てて、湿気を拭き取ります。
肉眼には見えませんが、汗や雨などの湿気が革に付着していますので、それを布で吸い取るイメージです。

ゴシゴシとこすりつけるのではなく、なでる程度・ぽんぽんと押しつけるようなイメージが最適です。

注意したいのは繊維の素材です。化学繊維ではなく、綿100%でできた布を選びましょう。化学繊維は革を傷つけてしまう可能性があるので、注意が必要です。

どこで購入してもいいと思いますが、無印良品やamazonなどでも購入いただけます。

プエブロ 乾拭き

 

プエブロは、持ち主と共に成長していく革です。
是非、楽しみながら育てて頂ければ幸いです。

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