ブッテーロレザーの特徴とお手入れ方法
ブッテーロレザーの特徴
ブッテーロレザーは、イタリアのトスカーナ州のタンナー(革メーカー)「Conceria Walpier(コンツェリア・ワルピエ社)」により作られています。
ステアという成牛のショルダー部分を使用しタンニン鞣しで加工されています。比較的硬いショルダー部分を使用しているため、ハリとコシがあるのが特徴です。
個体差がありますが、ショルダー部位に出やすい縞模様が多少出ることがあります。
本革の聖地であるイタリアの染色技術によって染色されているので、透き通るような綺麗な色でありながら、ショルダーならではのハリが生む重厚感が非常に魅力です。
日常的なお手入れ
ブッテーロレザーは、始めからオイルを多く含んでいますので、基本的にはクリーム等を塗って頂く必要はありません。
普段のお手入れは乾いた柔らかい綿100%の布で乾拭きのみを行っていただければ充分です。
革が乾燥してきましたら、無色のクリームをごく少量布に取り、良く馴染ませ製品に円を描くように動かし塗布して下さい。その後、柔らかい布で力を入れずに乾拭きを行ってください。
ブッテーロレザーのお手入れが必要な時とその方法
基本的には、ブッテーロは手入れ要らずですが、こんな時はお手入れをお願いします。
1.夏のシーズン
2.汗や雨などで湿ってしまった場合
3.革が乾燥してきた場合
1と2は湿度が問題です。
湿度が高い状態のブッテーロを放っておくと、以下のような不具合が生じる可能性がありますので注意が必要です。
・カビが生えてしまう
・紙幣や服にレザーの染色が色移りしてしまう
お手入れの方法としては、以下3点をお勧めします。
1→2→3の順番で行っていただくのが良いです。
1.ブラッシング
革についた埃や革の毛穴に詰まった汚れを落とすのに有効なのがブラッシングです。色々なブラシがありますが、適度な硬さと繊細さのある馬毛をお勧めします。お値段もお手頃なものがあるので入手しやすいです。
面倒ではあるのですが、ブラッシングで汚れを落とす前にオイルやクリームでメンテンスしてしまうと、汚れを定着させてしまう原因となりますので面倒臭がらずに丁寧にやりたいところです。
ブラシもamazonなどで購入いただけますよ。
2.乾拭き
銀面(革の表面)を乾いた柔らかい布を当てて、湿気を拭き取ります。
肉眼には見えませんが、汗や雨などの湿気が革に付着していますので、それを布で吸い取るイメージです。
ゴシゴシとこすりつけるのではなく、なでる程度・ぽんぽんと押しつけるようなイメージが最適です。
注意したいのは繊維の素材です。化学繊維ではなく、綿100%でできた布を選びましょう。化学繊維は革を傷つけてしまう可能性があるので、注意が必要です。
どこで購入してもいいと思いますが、無印良品やamazonなどでも購入いただけます。
3.クリームを塗る
革が乾いた状態のときのみ行ってください。湿った状態の革にクリームを塗ると、下手に保湿してしまい良くありません。
また、冬の乾燥時期や、1年に1回くらいの頻度でクリームを塗ってあげてください。なお、クリームを塗った上で、再度乾拭きをします。クリームの塗り過ぎはシミなどの原因になりますのでご注意ください。
クリームはできれば、専用のものを調達いただくとベターですが、無色の靴用保革クリームでも代用可能です。
専用のものとしては、以下を推奨します。
amazonなどで購入できます。
ブッテーロレザーは、持ち主と共に成長していく革です。
是非、楽しみながら育てて頂ければ幸いです。
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